AISEE立ち上げに込めた想い。AIを苦手だと思う人にこそ、われわれの学びを届けたい

私は日々、企業向けにAIを業務に活用する研修を行っています。
これまで多くの受講生を指導してきましたが、ある日、20代前半の営業事務の女性を指導していたとき、改めて「AI教育の本質」を強く感じた瞬間がありました。
彼女は若くして会社を支える事務担当として働いており、毎日、膨大な量のメール作成、データ収集、資料作成、営業サポートなどを一人でこなしていました。
周囲に頼れる同僚もおらず、全て自分の頭で考えて進める。
まさに「人の手」で業務を支える典型的な形でした。
私は話を聞きながら思いました。
――もし私がこの職場に入って同じ業務を担当していたら、正直“手持ち無沙汰”になっていただろう、と。
それほどまでに、AIで自動化・効率化できる仕事が山ほどあったのです。
実際、彼女にAIを使った自動メール作成やデータ処理を体験してもらうと、表情が一瞬で変わりました。
「えっ、これが一瞬でできるんですか?」
驚きと感動が混ざったその声を、今でも鮮明に覚えています。
これまで時間をかけていた作業が、数秒で終わる。
その瞬間、彼女の中で“働くという意味”が少し変わったように見えました。
松山さんインタビュー画像


「AIなんて使えるの?」という壁を壊したい

実は、私の研修を受ける前の多くの方が、最初は同じことを言います。
「AIなんて結局、使えないんでしょ?」「難しそう」「私には関係ない」――と。
その多くは、AIを“チャットするためのツール”程度にしか捉えていません。
「ちょっと質問に答えてくれる存在」くらいの感覚で、
日常会話の延長で触れてみても、返ってくる回答が曖昧だったり期待外れだったりする。
そのため、「やっぱりAIは大したことない」と思い込んでしまうのです。
しかし実際に業務の中でAIを使ってみると、その印象は一瞬で変わります。
AIはただの雑談ツールではなく、“仕事を進めるパートナー”です。
一度でも「AIで業務が劇的に楽になった」という体験をすると、
人は確実にAIへの見方を変え、自分の手で活用し始めます。


私が感じるAI時代の3つの大きな変化

AIの登場によって、私たちの働き方は本質的に変わりました。
ただ、ここでお伝えするのは世の中全体の変化ではなく、私自身が日々の研修を通して肌で感じた“現場レベルの変化”です。
私の研修は、AIを経営戦略レベルで語るようなマクロ視点ではなく、
メール作成や報告書づくり、社内共有といった“業務の細かな部分をどう変えるか”というミクロな視点に特化しています。
その現場でAIを教えてきた中で感じた3つの変化が、次の内容です。

①コーディングの民主化

かつてプログラミングは、専門知識を持つ限られた人だけの世界でした。
しかし今では、AIの支援によって非エンジニアでも自然言語でコードを書けるようになりました。
マクロやGoogle Apps Script(GAS)をAIと一緒に設計すれば、これまで数時間かかっていた作業も一瞬で自動化できます。
Googleツール同士の連携も当たり前となり、仕事のスピードと正確性は格段に向上しました。
「やりたいこと」を言葉にすれば、自動化の仕組みを誰でも作れる――
これこそが、AI時代の新しい常識です。

②確認・修正作業に時間を使えるようになった

AIがゼロイチの部分を生み出してくれるおかげで、人は「確認」「修正」「磨き上げ」に集中できます。
リサーチ、資料作成、構成設計――以前なら時間をかけて考えていた部分をAIが即座に提示してくれる。
そのおかげで、人は本質的な判断や創造に時間を使えるようになったのです。
AIが提案する存在に、人間が考える存在として戻れる。
これは、働く人が再び“思考の時間”を取り戻すという意味でも大きな価値があります。

③未経験業務の理解促進

AIは、未経験の業務に挑戦する勇気を与えてくれます。
たとえば「一般社団法人を設立したい」と思ったとき、以前なら膨大な調査が必要でした。
しかし今ではAIに「何から始めればいい?」と聞くだけで、必要な書類、提出先、手順、さらには準備物の作成までサポートしてくれる。
AIは単なる検索ツールではなく、伴走者です。
自分が抱える具体的な疑問を即座に理解し、最短ルートで導いてくれる。
これは、誰にとっても大きな武器になります。

パーソナルセミナー


“AIを使わない人”が損をする時代へ

AI研修を行っていると感じるのは、「AIを使いこなせていない人がまだ圧倒的に多い」ということです。
本来ならAIを使えば、仕事が圧倒的に楽になり、ミスも減り、成果も上がる。
それにも関わらず、“AIって所詮…”という先入観で使おうとしない。
私はこのギャップをなくしたい。
そして、AIが苦手だと感じる人にこそ、最もわかりやすく伝わる教育を届けたい。
AIを使うことで、仕事が楽になり、余白が生まれ、自分らしく働けるようになる。
その「第一歩」を日本で最も丁寧にサポートする会社でありたいと考えています。
AISEE CONNECTの使命は、日本一わかりやすいAI教育を通して、
誰もが自分の時間を取り戻せる社会を実現すること。
AIを難しくするのではなく、誰もが使える日常の道具として届けること。
そのために、これからも企業・個人問わず、現場で使えるAI教育を広げていきます。


AISEE CONNECT株式会社
代表取締役社長
松山 利基

コメント

この記事へのコメントはありません。